背部挫傷とは、どんなケガですか?
背部挫傷(はいぶざしょう)は、背中の筋肉や筋膜が強い力で引き伸ばされたり圧迫されたりして傷んだ状態を指す診断名です。「挫傷」は打撲とほぼ同じ意味で、骨そのものが折れている状態ではありません。交通事故のあと、整形外科の診断書に「背部挫傷」「左背部挫傷」「右背部挫傷」と書かれることがよくあります。
骨に異常がないため、レントゲンでは「異常なし」と説明されることが多い一方で、痛み自体は数週間から数か月続くことがあります。見た目にも画像にも表れにくいことが、この症状のわかりにくさです。
なぜ交通事故で背中を痛めるのですか?
背中は、衝突の瞬間に「動きたい体」と「動きを止めるもの(シート・シートベルト・ハンドル)」の間で挟まれる場所です。首のように大きくしなるわけではないぶん、力が筋肉と筋膜に直接かかります。
- 後ろから追突され、背中がシートに強く押しつけられた
- 衝突の瞬間に反射的にハンドルを握りしめ、肩甲骨まわりが固まった
- シートベルトが体を固定し、その周囲の筋肉だけが強く引き伸ばされた
- 側面からの衝突で、上半身がねじれた状態のまま止められた
「左背部挫傷」と書かれていました。右との違いはありますか?
左右は傷んだ部位を示すもので、重症度の違いではありません。運転席か助手席か、どちらから衝突されたか、シートベルトがどちらの肩にかかっていたかによって、痛む側が偏ります。両側に及んでいる場合は「背部挫傷」とだけ記載されることもあります。
背中が重い・息を吸うと痛いのはなぜですか?
背中の筋肉は、肋骨や胸郭の動きを通じて呼吸にも関わっています。そのため深呼吸・咳・くしゃみ・寝返りといった、胸郭が動く場面で痛みが出やすくなります。「重い」「板が入っているようだ」と表現される張り感も、傷ついた筋肉を守ろうとして周囲が硬くなることで起こります。
- 息を大きく吸うと、肩甲骨の間がズキッとする
- 寝返りのたびに痛みで目が覚める
- 背中全体が重く、常に張っている感じがある
- 長時間座っていると、じわじわ痛みが強くなる
- 腕を上げる、後ろへ手を回すといった動作がつらい
ここが大切
次の症状があるときは、整骨院ではなく医療機関を受診してください。息が浅くしか吸えない/胸の痛みが強い/背中の痛みに加えて手足のしびれや力の入りにくさがある/発熱を伴う。肋骨の骨折や、内臓・神経の損傷が隠れていることがあります。
事故直後は痛くありませんでした。あとから痛むのはなぜですか?
事故の直後は気が張っていて、痛みを感じにくい状態になります。また、傷ついた組織の炎症は当日よりも翌日以降に強くなることが多く、2〜3日後、人によっては1週間ほど経ってから痛みがはっきりしてくることがあります。
注意していただきたいのは、受診が遅れるほど「その痛みは事故によるものか」を保険会社に問われやすくなることです。痛みが軽くても、事故に遭われたらまず医療機関で診てもらってください。
どのくらいで良くなりますか?
程度によって幅があります。背中だけを軽く痛めた場合は数週間で落ち着くこともありますが、むち打ち(頸椎捻挫)を併発している場合は数か月かかることも珍しくありません。通院の間隔が空くと、いったん軽くなった張りが戻ってしまうことが多いため、期間よりも「間隔を空けずに通えているか」のほうが経過を左右します。
当院での施術

背中の筋肉は層が深く、表面をさするだけでは変化が出にくい部位です。手技で深層まで届かせながら、深部に作用する超音波施術器などを組み合わせて、硬くなった部分を段階的にゆるめていきます。
- 痛みの出る動作(呼吸・寝返り・腕の動き)を確認し、どの筋肉が関わっているかを特定する
- 急性期は炎症を抑えることを優先し、強い刺激を避ける
- 落ち着いてきたら、肋骨まわり(胸郭)の動きを取り戻す調整を加える
- 猫背の姿勢が続くと背中の負担が増えるため、座り方・寝方までお伝えする
当グループはグループ内に連携医療機関を持っています。経過の共有や、診断書の更新のための受診も、患者様おひとりで調整していただく必要はありません。
よくあるご質問
整形外科に通っていますが、整骨院にも通えますか?
通えます。医師の診断を受けたうえで併用するのが一般的で、自賠責保険の対象にもなります。当グループは連携医療機関を持つため、併用の相談もそのまま承れます。
湿布と安静だけで様子を見てもいいですか?
痛みが強い最初の数日は安静が優先されます。ただし動かさない期間が長引くと筋肉が硬くなり、かえって回復が遅れることがあります。いつから動かしてよいかは、状態を見て個別にお伝えします。
背部挫傷でも慰謝料の対象になりますか?
人身事故として届け出て、医師の診断を受けていれば対象になります。金額は通院した日数などをもとに算定されるため、痛みがあるのに通院を途切れさせてしまうと不利になることがあります。
背部挫傷でお悩みなら、まずはご相談ください
自賠責保険の適用で窓口負担は原則0円です。通院中の整形外科との併用、 転院のご相談も承っています。相談だけのご利用でも構いません。
通われた方が Google に投稿した口コミ
北九州市内14院に寄せられたものです。当グループが依頼・編集したものではありません。
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