
執筆末金 孝太プロフィール
交通事故のケガやむち打ち症で通院を続けている最中、相手方の保険会社から突然このような連絡が入り、ショックを受けた経験はありませんか?
「事故から3ヶ月が経過しましたので、今月末で治療費の支払いを打ち切らせていただきます」
「そろそろ症状固定(打ち切り)にしませんか?」
首や腰の痛みがまだ残っているにもかかわらず、急に打ち切りを打診されると「痛みがあるのに通院をやめなければいけないの?」「整骨院への通院費用は自己負担になってしまうの?」と強い不安や焦りを感じてしまうのは当然のことです。
本コラムでは、柔道整復師として1,000件以上の交通事故トラブルに対応してきた経験に基づき、保険会社が打ち切りを打診してくる理由、提示された際の正しい対応ステップ、そして整骨院で納得のいく施術を継続するためのポイントを詳しく解説します。
01. なぜ保険会社は突然「治療打ち切り」を打診してくるのか?
まず知っておいていただきたいのは、保険会社からの「打ち切り打診」は、法律や医学的な判断に基づく絶対的な決定ではなく、保険会社の手続き上の提案に過ぎないという点です。
打診が行われる背景には、以下のような実務上の理由が存在します。
保険会社が打ち切りを打診する主な背景
- STEP11. 一括対応の目安期間(むちうち=約3ヶ月)に達したため
- STEP22. 医療費の支払いコスト(損害額)を抑えるための社内管理
- STEP33. 痛みが残っている場合でも「症状固定(治療終了)」として示談へ移行させたいため
1. 一括対応の社内目安期間に達したため
保険会社には、傷病名ごとに設けている通院期間の「一般的な目安」が存在します。特にむち打ち症(頚椎捻挫・腰椎捻挫)の場合、受傷から3ヶ月前後を迎えたタイミングで打診が入るケースが目立ちます。
2. 治療の必要性を判断しているのは「医師」であり「保険会社」ではない
法律上・医学上、施術や治療の継続が必要かどうかを判断できるのは、診断権を持つ「担当医師(主治医)」のみです。保険会社の担当者が一方的に通院の終了を強制決定する権限はありません。
したがって、打診を受けたからといって、その場で言われるがまま「わかりました」と承諾してしまう必要はありません。
02. 保険会社から「打ち切り打診」が来たときの正解対応4ステップ
もし電話や文書で治療打ち切りの打診を受けた場合は、冷静に以下の手順で対応を進めていきましょう。
打ち切り打診を受けたときの正しい対応フロー
- STEP1その場での即答を避け保留にする「医師と相談して後日連絡します」と伝える
- STEP2整形外科の主治医に相談する残存する痛みを正確に伝え、治療継続の診断を得る
- STEP3整骨院へ通院状況を共有するお身体の改善経過や可動域の変化を正確に確認する
- STEP4保険会社へ延長を交渉・連絡する医師の診察結果に基づき延長を申し出る
【Step 1】電話口で「はい」と即答せず、一度保留にする
保険会社の担当者から連絡があった際、その場ですぐに同意してはいけません。
「まだ首や腰に痛みが残っているので、整形外科の主治医や通っている整骨院の先生に相談してから後日お返事します」と伝え、回答を一度保留にしてください。
【Step 2】整形外科の主治医(医師)を受診し、痛みを正確に伝える
打診があった旨を主治医に伝え、現在のお身体の状態(「朝起きたときの強い強張り」「雨の日の頭痛やしびれ」など)を正確に伝えて診察を受けます。
医師が「まだ施術・リハビリの継続が必要である」と判断した場合、主治医から保険会社へ治療延長の意見書や診断書を提出(または意見を伝達)していただくことで、一括対応が延長される可能性が高まります。
【Step 3】通院している「整骨院」へ状況を共有する
当院(整骨院)にも「保険会社から打ち切りの連絡が来た」旨をお知らせください。
柔道整復師が現在の可動域や筋肉の強張り(スパズム)の度合いを確認し、客観的な施術経過を正確に記録・管理することで、主治医へのお身体の状態報告をスムーズに行えるようサポートいたします。
【Step 4】医師の判断をもとに保険会社へ延長を申し出る
主治医から「施術継続が必要」との見解が出た後、保険会社へ「医師からも施術継続が必要と診断されましたので、一括対応を延長してください」と連絡を入れます。
03. なぜ画像検査で異常がないむちうちに「整骨院の手技」が必要なのか?
交通事故で最も多発するむちうち症(頚椎捻挫)において、病院で「レントゲン異常なし」と言われたにもかかわらず痛みが長引くのには明確な理由があります。
画像に写りにくい「軟部組織の損傷」
病院のレントゲン検査は、主に「骨折や脱臼といった骨格の破綻」を確認するための検査です。むちうち症の主因である筋肉の微細な断裂、筋膜の引きつれ、微小な関節アライメント(配列)のズレといった軟部組織の変調は、画像に鮮明に写り込みません。
柔道整復師という国家資格を持つ専門家が、直接お身体に手を触れる「徒手検査(触診)」を通じて深層筋肉(インナーマッスル)の異常な強張りを捉え、熟練した手技で解きほぐすことで、血流を改善し根本的な回復へ導きます。
04. 病院(整形外科)と整骨院の賢い「併院(並行通院)」ルール
打診に負けず適切に施術を継続するためには、病院での経過観察と整骨院での手技施術を並行して行う「併院通院」が不可欠です。
病院と整骨院の正しい役割分担
- 病院(整形外科)医師による客観的診断、画像精査(レントゲン・MRI)、投薬処方、診断書の発行
- 整骨院(柔道整復師)触診による神経・筋強張り特定、深層筋リリース、骨格アライメント調整
- 相乗効果法的・医学的な根拠を得ながら、人の手で根本的な機能改善を目指す
- 病院(整形外科)主治医による定期的な経過観察と法的証明のため、最低でも月に1〜2回(できれば2週間に1回程度)受診します。
- 整骨院日々のつらい症状を緩和しリハビリを進めるため、お身体の状態に合わせて週に2回〜4回程度手技施術を受けます。
05. 打診を巡って交渉が難航した際の「専門家(弁護士)連携」
主治医が「施術が必要」と認めているにもかかわらず、保険会社が頑なに治療打ち切りを主張し、対応に苦慮してしまうケースも存在します。
そのような場合、被害者様個人で交渉を続けるのは精神的にも大きな負担となります。
弁護士費用特約を活用した法的サポート
当院では、柔道整復師としてお身体のケアを行うとともに、自賠責保険の一般的な仕組みに関する基礎的な情報をご案内しております。
なお、相手方保険会社との具体的な示談交渉や延長の代理交渉につきましては、整骨院が代行・受任を行うことはできません(弁護士法第72条遵守)。
保険会社とのやり取りが著しく難航した場合は、当院が提携している交通事故専門の弁護士事務所をご紹介いたします。
ご自身の自動車保険についている「弁護士費用特約(弁特)」をご利用いただくことで、弁護士費用のご負担なしで、法律のプロへ直接交渉を依頼することが可能となります。
06. 当院(北九州市)における自賠責保険活用と安心のサポート体制
当院では、北九州の地域で交通事故トラブルに直面された被害者様が、費用の心配や手続きのストレスを感じることなくお身体の回復に専念できるよう、万全の伴走体制をご用意しております。
窓口費用負担ゼロで受けられる専門ケア
自賠責保険が適用される場合、当院での手技施術費、物理療法代、リハビリ指導料などの患者様ご自身の窓口負担は原則0円です。お仕事帰りでも通いやすい受付時間の設定や予約優先制の導入で、通院の負担を軽減します。
07. まとめ:打ち切り打診に焦らず、まずは北九州の当院へご相談を
交通事故の通院中に届く治療打ち切りの打診は、決して「今すぐ通院をやめなければいけない指示」ではありません。
「保険会社から言われたから諦めるしかない……」
「整骨院への通院を途中でやめたら痛みが戻ってしまった」
そのように一人で悩みや疑問を抱え込み、必要な手当てを中断してしまう必要は一切ありません。
正しい手順を踏み、医師の診断や専門家のサポートを得ることで、窓口負担0円で専門的な手技施術を受け、お身体を元の健康な状態へ戻すことが可能です。
当院は、北九州にお住まいの皆さまが事故前の健やかで笑顔あふれる日常を取り戻せるよう、柔道整復師の国家資格保持者が親身になって最後まで寄り添い続けます。
打ち切り打診への対応、病院との併院のご相談、お身体の残存する痛みなど、どのような小さなお悩みでも構いません。どうぞお気軽に当院の無料相談をご利用ください。お電話または公式LINEより、心よりお問い合わせをお待ちしております。
交通事故の施術について、お気軽にご相談ください
自賠責保険の適用で窓口負担は原則0円です。通院中の整形外科との併用、 転院のご相談も承っています。相談だけのご利用でも構いません。
このページの執筆・監修

執筆
末金 孝太
MNS株式会社 エリアリーダー
柔道整復師
業界歴11年。九州医療スポーツ専門学校卒。医療オリンピック 矯正王部門2022 九州3位。2022年からMNS株式会社の交通事故部門責任者を務めています。
プロフィールを見る実際の通院記録
当グループへ通院された方の記録です。事故の状況・初診時の所見・施術内容・ 通院回数まで記載しています。
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追突事故によるめまい
30代女性(事務職・デスクワーク従事)
赤信号で停車中に追突され、ふわふわとした浮動性めまいと頭重感が続いた30代女性の症例です。頭部CTや平衡機能検査では異常なしと判定されました。
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衝突事故による背部痛
30代男性(デスクワーク)
信号待ち中に追突され、肩甲骨の内側から背中中央にかけて強い痛みが出た30代男性の症例です。深呼吸時の胸背部の圧迫感も伴っていました。
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