
執筆末金 孝太プロフィール
交通事故の追突や衝突トラブルに遭遇した直後、首のツッパリ感や重い痛みに見舞われた際、多くの方が疑問に思われるのが「通院のペース(頻度)」についてです。
「むち打ち症になった場合、整骨院には週何回通うのが理想的なのだろう?」
「仕事や家事が忙しいけれど、通院頻度が少なすぎると回復が遅れたり、保険の手続きで不利になったりする?」
「病院(整形外科)と整骨院の上手に通い分けるコツを知りたい」
不調を早く和らげたい一方で、日常のスケジュール調整や保険会社への対応など、分からないことばかりで困惑してしまう方は少なくありません。
本コラムでは、柔道整復師として1,000件以上の交通事故被害に向き合ってきた経験に基づき、むちうち症の経過フェーズごとの最適な通院頻度、通う回数が補償や回復に与える影響、そしてトラブルを防ぐ正しい通院ルールを詳しく解き明かします。
01. むちうち(頚椎捻挫)の理想的な通院頻度は「週何回」?
結論から申し上げますと、むちうち症における整骨院への適切な通院頻度は、お身体の「回復ステップ(受傷後からの時期)」によって変化します。
一律で「ずっと同じペース」で通うのではなく、お身体の炎症具合や回復度合いに合わせて通院回数を調整していくことが大切です。
むちうち症の時期別・理想の通院頻度
- STEP11. 急性期(受傷直後〜約1ヶ月)週3回〜週5回(初期の炎症抑制・強い不調の緩和)
- STEP22. リハビリ期(受傷後1ヶ月〜3ヶ月)週2回〜週3回(筋膜リリース・関節の機能回復)
- STEP33. メンテナンス期(受傷後3ヶ月以降)週1回〜週2回(日常生活への完全復帰・後遺予防)
1. 急性期(受傷直後〜約1ヶ月):週3回〜週5回が目安
事故の発生直後から約1ヶ月間は、身体の内部で筋肉や筋膜の微細な損傷が起き、激しい炎症や強い強張り(スパズム)がピークを迎える時期です。
この時期は、できるだけ間隔を空けずに週3回〜5回(可能であれば毎日に近いペース)で通院し、お身体に負担をかけない消炎手技や物理療法(電気・超音波など)を受けることが早期全快への最大のポイントとなります。
2. リハビリ期(受傷後1ヶ月〜3ヶ月):週2回〜週3回が目安
激しい熱感や強い痛みが落ち着いてくる一方で、傷ついた組織が修復される過程で引きつれ、固まりやすくなる時期です。
この時期は週2回〜3回ペースで手技施術(筋膜リリースやアライメント補正)を継続し、カチカチに固まった筋肉をやさしく緩め、関節の本来の動かしやすさを取り戻していきます。
3. メンテナンス期(受傷後3ヶ月以降):週1回〜週2回が目安
日常の基本動作は楽になってくるものの、長時間のデスクワークや天候の急変時に「首が重い」「肩が凝る」といった違和感が残る時期です。
この時期は週1回〜2回ペースでお身体のコンディションを整え、ご自宅でのストレッチ指導などを行いながら後遺障害を残さない健やかな状態を作り上げていきます。
02. 通院回数が「少なすぎる」場合に生じる2つの大きなリスク
仕事や家事が忙しいからといって、「痛みを我慢して月に1〜2回程度しか通わない」状態を続けてしまうと、取り返しのつかない2つの不利益を被ることになります。
通院回数が不足した場合の不利益
- 不利益1筋肉や筋膜が硬化したまま修復し、慢性的な首下がり・頭痛が固定化する
- 不利益2保険会社から「治療完了(治癒)」と判定され、施術費の支払いが終了する
リスク①:しつこい後遺不調(頭痛・めまい・しびれ)が固定化する
むちうち症の初期に適切な手当を受けず、通院間隔が空きすぎてしまうと、引きつれた筋肉や筋膜が硬化したまま修復(瘢痕化)してしまいます。
これが原因となり、数ヶ月〜数年経過した後に「雨が降ると激しい頭痛がする」「腕にかけてピリピリとした違和感が残る」といった後遺症として残ってしまう危険性が高まります。
リスク②:保険会社から「すでに完治した」とみなされる
保険実務のルールとして、通院頻度が極端に少なく(月1〜2回等)間隔が空きすぎている場合、客観的に「すでに痛みは改善している」「これ以上施術を受ける必要性がない」と判断される要因になります。
これにより、治療期間の途中で保険会社からの費用支払いが途絶えてしまう恐れがあるため、状態に合わせて適切な頻度で通い続けることが非常に重要です。
03. なぜ画像検査で異常がないむちうちに「整骨院の手技」が必要なのか?
むちうち症で病院(整形外科)を受診した際、「レントゲン撮影を受けたのに『異常なし』と言われた」という悩みを抱える患者様は少なくありません。
それにもかかわらず首や腰に重い痛みが残るのには、人体の解剖学的な構造に理由があります。
画像に写りにくい「軟組織の損傷」
病院のレントゲン検査は、主に「骨折や脱臼といった骨格の破壊」を確認するための検査です。むちうち症の主因である筋肉の微細な断裂、筋膜の引きつれ、微小な関節アライメント(配列)のズレといった軟部組織の変調は、画像に鮮明に写り込みません。
柔道整復師という国家資格を持つ専門家が、直接お身体に手を触れる「徒手検査(触診)」を通じて深層筋肉(インナーマッスル)の異常な強張りを捉え、熟練した手技で解きほぐすことで、血流を改善し根本的な回復へ導きます。
04. 病院(整形外科)と整骨院の賢い「併院(並行通院)」ルール
むちうち症を後遺不調なく全快させるためには、病院での経過観察と整骨院での手技施術を並行して行う「併院通院」が最も推奨されるスタイルです。
病院と整骨院の正しい役割分担
- 病院(整形外科)医師による客観的診断、画像精査(レントゲン・MRI)、投薬処方、診断書の発行
- 整骨院(柔道整復師)触診による神経・筋強張り特定、深層筋リリース、骨格アライメント調整
- 正しい通院ペース病院には「月1〜2回」、整骨院には「週2〜3回」通う
- 病院(整形外科)主治医による定期的な経過観察と法的証明のため、最低でも月に1〜2回(できれば2週間に1回程度)受診します。
- 整骨院日々のつらい症状を緩和しリハビリを進めるため、お身体の状態に合わせて週に2回〜4回程度手技施術を受けます。
05. 事故発生から「窓口負担0円」で施術を受けるまでの5ステップ
トラブルなく円滑に整骨院で窓口負担ゼロでの施術をスタートするための正解手順は以下の通りです。
手続きの正解ロードマップ
- STEP1事故現場で警察へ届出必ず警察を呼び事故証明書の対象にする
- STEP2整形外科を初診・診断事故から数日以内に受診し医師の診断書を取得する
- STEP3警察へ診断書を提出人身事故扱いへの切り替え手続きを行う
- STEP4保険会社へ通院連絡整骨院でも施術を受けたい旨を電話で伝える
- STEP5整骨院で施術スタート窓口負担0円で専門手技とリハビリを開始する
- 警察へ届出を行う事故現場で警察を呼び、「交通事故証明書」の発行対象にしてもらいます。
- 病院(整形外科)を受診する事故後3〜4日以内に整形外科を受診し、痛む部位をすべて伝えて診断書を取得します。
- 人身事故へ切り替える警察署へ診断書を持参し、人身事故への切り替え手続きを行います。
- 相手方保険会社へ連絡する「〇〇整形外科に通いながら、〇〇整骨院にも通いたい」と伝えます。
- 整骨院で施術を開始する保険会社から当院へ連絡が届き次第、患者様ご自身の窓口負担は原則0円(自賠責保険適用)で手技施術を開始できます。
06. 当院(北九州市)における自賠責保険活用と安心のサポート体制
当院では、北九州の地域で交通事故トラブルに直面された被害者様が、費用の心配や手続きのストレスを感じることなくお身体の回復に専念できるよう、万全の伴走体制をご用意しております。
窓口費用負担ゼロで受けられる専門ケア
自賠責保険が適用される場合、当院での手技施術費、物理療法代、リハビリ指導料などの患者様ご自身の窓口負担は原則0円です。お仕事帰りでも通いやすい受付時間の設定や予約優先制の導入で、通院の負担を軽減します。
専門家(弁護士等)とのスムーズな連携窓口
当院では、柔道整復師としてお身体のケアを行うとともに、自賠責保険の一般的な仕組みや通院手順に関する基礎的な情報をご案内しております。
なお、相手方保険会社との具体的な示談交渉や金額の交渉につきましては、整骨院が代理・受任を行うことはできません(弁護士法第72条遵守)。
過失割合が複雑なトラブルや、治療の中断打診などでお困りの場合には、当院が提携している交通事故専門の弁護士事務所をご紹介し、専門家に直接ご相談いただける環境をご用意しております。
07. まとめ:適切な頻度で通院し、むちうちの完治を目指しましょう
交通事故で発生したむちうち症は、「どれくらいの通院頻度で週何回通うか」という初期のペース配分がお身体の回復具合を大きく左右します。
「仕事が忙しくて通院ペースが分からない」
「整骨院へ通いたいけれど保険会社への伝え方が分からない」
そのように一人で悩みや疑問を抱え込み、必要な手当てを中断してしまう必要は一切ありません。
正しい知識と手順を踏み、お身体の状態に合わせた適切な頻度で通院すれば、窓口負担0円で専門的な手技施術を受け、お身体を元の健康な状態へ戻すことが可能です。
当院は、北九州にお住まいの皆さまが事故前の健やかで笑顔あふれる日常を取り戻せるよう、柔道整復師の国家資格保持者が親身になって最後まで寄り添い続けます。
お身体の不調、病院との併院のご相談、通院ペースに関するご質問など、どのような小さなお悩みでも構いません。どうぞお気軽に当院の無料相談をご利用ください。お電話または公式LINEより、心よりお問い合わせをお待ちしております。
交通事故の施術について、お気軽にご相談ください
自賠責保険の適用で窓口負担は原則0円です。通院中の整形外科との併用、 転院のご相談も承っています。相談だけのご利用でも構いません。
このページの執筆・監修

執筆
末金 孝太
MNS株式会社 エリアリーダー
柔道整復師
業界歴11年。九州医療スポーツ専門学校卒。医療オリンピック 矯正王部門2022 九州3位。2022年からMNS株式会社の交通事故部門責任者を務めています。
プロフィールを見る実際の通院記録
当グループへ通院された方の記録です。事故の状況・初診時の所見・施術内容・ 通院回数まで記載しています。
- 追突事故

追突事故によるめまい
30代女性(事務職・デスクワーク従事)
赤信号で停車中に追突され、ふわふわとした浮動性めまいと頭重感が続いた30代女性の症例です。頭部CTや平衡機能検査では異常なしと判定されました。
- 施術期間
- 約120日間
- 通院回数
- 42回
- 追突事故

衝突事故による背部痛
30代男性(デスクワーク)
信号待ち中に追突され、肩甲骨の内側から背中中央にかけて強い痛みが出た30代男性の症例です。深呼吸時の胸背部の圧迫感も伴っていました。
- 施術期間
- 約3ヶ月
- 通院回数
- 35回
